河井克行総理補佐官と暴言大統領ドゥテルテ氏の会合
先日もアメリカでトランプ大統領の政権移行チームと会合した河井克行総理(首相)補佐官が、今度は再度フィリピンのドゥテルテ大統領と会合を行う。
政府は9日、河井克行首相補佐官がフィリピンを訪れ、12日にドゥテルテ大統領と会談すると発表した。河井氏は記者団に「安倍首相とトランプ次期米大統領がいち早く会談をしたことを踏まえ、インド太平洋地域の日米同盟の重要性について一層の理解を求めたい」と語った。訪問は11日~13日の日程で、他の政府関係者との会談にも臨む。
おそらくは、トランプ氏の「一つの中国とは考えない」という発言からくる南シナ海を含んだ混乱への対処ということになるかと思う。この発言によって中国は更なる力を示そうと躍起になることは間違いない。日本はうまくこの気に乗じてアジア各国との連携を勧めなくてはならない。できれば中国とも穏便にやりたいところだが、民主化の進まない国との話し合いは非常に難しいのも事実。
河井克行氏がどのような話を持つかは不明だが、順調に進むことをいのばかりです。河井さんの会談は安定しているので安心ですけどね。
次の更なる活躍を期待したい。
河井克行氏プロフィール
- 昭和38年
- 広島県生まれ
- 昭和56年
- 広島学院高等学校卒業
慶応義塾大学法学部政治学科入学 - 昭和60年
- 同大学卒業後、財団法人松下政経塾に第六期生として入塾
- 昭和63年
- 米国オハイオ州デイトン市行政管理予算局国際行政研修生
- 平成 2年
- 同塾卒業
- 平成 3年
- 広島県議会議員選挙、初当選〔広島市安佐南区〕
- 平成 8年
- 衆議院議員総選挙、初当選〔広島県第三区選挙区〕
- 平成15年
- 衆議院議員総選挙、二期目当選〔比例中国ブロック〕
- 平成16年
- 外務大臣政務官に就任【第二次小泉内閣】
- 平成17年
- 衆議院議員総選挙、三期目当選〔広島県第三区選挙区〕
外務大臣政務官に再任【第三次小泉内閣】
自由民主党国会対策副委員長に就任 - 平成18年
- 自由民主党国防部会長に就任
- 平成19年
- 法務副大臣に就任【第一次安倍改造内閣】
法務副大臣に再任【福田内閣】 - 平成20年
- 自由民主党副幹事長に就任
- 平成21年
- 衆議院議員総選挙、四期目当選〔比例中国ブロック〕
自由民主党国会対策副委員長に就任 - 平成23年
- 自由民主党組織運動本部地方組織・議員総局長に就任
衆議院外務委員会筆頭理事に選任 - 平成24年
- 自由民主党副幹事長に就任
衆議院議員総選挙、五期目当選〔広島県第三区選挙区〕
衆議院外務委員長に選任 - 平成25年
- 自由民主党総務会副会長に就任
- 平成26年
- 衆議院議員総選挙、六期目当選〔広島県第三区選挙区〕
- 平成27年
- 内閣総理大臣補佐官に就任【第三次安倍改造内閣】
- 平成28年
- 内閣総理大臣補佐官に再任【第三次安倍第二次改造内閣】
文春スクープ記事!!河井克行首相補佐官がトランプ外交で取り上げられている件について
週刊文春がトランプ外交の内幕をスクープしたとして報じた。
11月24日発売の週刊文春12月1日号には安倍総理とトランプ次期大統領の話題がどのようなものだったかを山口敬之氏が報じた。山口敬之氏といえば、安倍総理の非常に近い人々と深い関係を築いているジャーナリストとして有名である。
トランプと安倍総理の話題はTPP、日米同盟と互いの優先課題の三つについて話が及んだという。互いの優先優先課題とは何だったのか非常に気になるところであるが、おそらくはロシアについてではないかと憶測されているようだ。そして、外務省がヒラリークリントン一辺倒だと言われていたのになぜトランプ氏と会合にこぎつけられたかということなどが書かれている。
今回の会合に向けては外務省の中でも佐々江賢一郎駐米大使と外交担当の河井克行総理補佐官の功績を称えている。佐々江は駐米大使として、クリントン重視の日本の外務省の態度を疑問視していたのか、トランプ陣営を深くフォローしていた。そして、河井克行総理補佐官もアメリカの情勢を独自のパイプで見極め、大統領選挙当日まで圧倒的優勢に報道されていたクリントンではなく、トランプ氏が当選する可能性がかなりあると官邸に上げていたそうだ。
談笑していた会話の内容は?
河井補佐官は共和党人脈を駆使し、トランプ氏の政権移行チームの幹部であるニューネス下院議員や閣僚候補に挙がるコットン上院議員らと会合を重ね、日米関係に必要な認識をどのように持っているかを調べ、トランプ氏の好きな食べ物や趣味に関する情報を安倍総理に伝達した。そこで、安倍総理が用意したのがゴルフクラブであった。
余談ではあるが、トランプは大のマクドナルド好きとのことだ。しかし、野菜は嫌いなのでピクルスやレタスなどは抜いたものらしい。安倍総理とトランプ氏やイヴァンカ氏が談笑しているシーンがあるが、それは安倍総理が「日本に着たらうまいマクドナルドをご馳走するよ」とジョークを言ったからだということらしい。
このようにして、トランプとの会談は成功裏に終わり、安倍総理の「トランプ氏は信頼できる。」という発言になったのだった。会談の内容は多岐にわたったようだが重要な部分は極秘のままである。
多くの人々の気になる関心事として、TPPの話題がある。トランプ氏が先日TPPは就任初日に離脱すると安倍総理対談後に発言したようだが、どうやら日本政府は想定内で会った様子。
TPPはどうなっていくのか?
河井克行総理補佐官は山系の記事でトランプ氏がそのように発言することはそれほど驚くことではないとしている。
河井克行首相補佐官は24日のTBS番組の収録で、トランプ次期米大統領の環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)からの離脱表明について「米国の有識者の間では、ああいう発言をするだろうというのは折り込み済みで、実はそれほど大きな騒ぎになっていない」と語った。「トランプ氏の立場上、支持者に対し『強い指導力でやっている』と見せないといけない」とも分析した。2016.11.24 18:04 産経新聞
日本政府としてはトランプ氏がどのような態度をとるかはわかっていたようだ。TPPに関してもおそらく想定している未来像があるのだと考えられる。もちろん、軽々にTPPを諦めることは言語道断である。それはアメリカだけでなく、アジア各国やTPP加盟国すべてからの信頼を失くすことに繋がるからだ。TPPの日本の取るべき態度はどのようなものかといえば、それは否決されるその日まできちんと締結することを前提に日本はポジションを崩さないことだと考えられる。
最後まで態度を貫き、アメリカにTPPで貸しを作ることができれば万々歳である。
2017年のアメリカと日本
より深い関係を築けるようになっていくはずである。それは、お互いの国が協調的保守主義をとるからである。今までのオバマ政権は自由主義的経済活動を絶対的正義として推し進めてきたが、これからのトランプ政権は協調的保守主義の経済活動となる。保守主義を各国が取ることで、しばらくは国の力を蓄え直すことができるようになるはずである。保守主義観の外交というのは他国の意思決定を尊重し、無理強いしないものである。日本もしっかりと国内の立て直しを行う時期として、国内整備を進めていくべきである。
一次産業と二次産業の建て直しを図るためにはIoT化を進めていくことが重要だ。旧型産業と新型産業の統合により、新しい市場が開拓できていく。自立走行自動車などはまさに典型的な新市場の開拓ができる商品となる。 農業の効率化もすすみ、人手不足の解消とコスト削減が進み、国内産業が競争力を高めていく絶好の機会となる。
アメリカでも同じような進化が起こり、結果として同一の産業規格を作っていくことになるかもしれない。次の10年がまた楽しみとなってきた。